たーふるblog

記録を残していきます

エンジニアのビジネス思考

ビジネスをする会社に所属している限りエンジニアにもビジネスを理解する必要がある

改善をやりたいが、どうせ工数をもらえない
うちの会社はそういう考え方だから無理

という意見を持つ現場は多い
それは一利あるけど正しくはない

端的に言うとビジネスにおける戦略は今あるリソースをどう使うか
コストと効果を提示しなければ理解されない
会社のせいではなく、課題感が十分に伝わっていないのではないか

では、なぜそう考えてしまうのか

技術的負債はコストも効果も数字で表しにくい
『分かる人にしか分からない』と伝えることを諦めてしまう
(うちの会社は「分かる人」じゃないから...)

全てのスタッフがそんな視点を持つのは難しい
だから伝えるのはマネージャーとかCTOの仕事
言えば伝わるんだと思わせるのも同様

これは実績を積んで雰囲気を変えていくしかない
会社の希望はビジネスを伸ばす事
ちゃんと説明できれば却下される理由はない

ただし、やりたい事が無限に出来るのとは違う
『人をくれるならスクラッチで作りたいよね』というのはビジネス思考が足りない
ちゃんと理由があればいいけど、多くの場面でスクラッチは正しくないと思う
リソースがある分で改善するのではなく、今後のビジネス成長に必要だからリソースを確保する

では、どうやるのか
その伝える事が難しい
ちょっと強引でもいいからロジカルに説明する必要がある

そこは、まだ試行錯誤中

『マインドセット「やればできる! 」の研究』を読んで

こちらを読みました。

マインドセット「やればできる! 」の研究

マインドセット「やればできる! 」の研究


全体を通じて、「しなやかマインドセット」と「硬直マインドセット」の違いを様々な事例を通じて説明しています。
「しなやかマインドセット」を持っている人は、自分は成長・変化できると信じているので、全ての出来事に対してこの経験から自分は何を学べるかを常に考えられる。
「硬直マインドセット」の人は、今の自分に対する評価やレッテルを気にしてしまうこと。自分が変われると信じられていないので、今の自分を守ったり評価に一喜一憂してしまう。批判的な意見は自分の否定と捉えてしまい、成長(改善)の機会と捉えることができない。
勉強やスキル・仕事の成果はもちろんのこと、夫婦などの人間関係も同様にしなやかであれば成長して解決できるというお話。

気づき

自分の場合、比較的に成長意欲が高くて、人は頑張ればより良くなれると信じている人間だと思っていました。
ここでいうしなやかマインドセットを持っているという認識でした。

しかし、本の中で様々な角度から色々な事例が書かれており自分の言動と照らし合わせている中で、柔軟な部分とそうでない部分とでかなりの違いがあると気づきました。基本スタンスは『人は変われる』と思っているのですが、自分について変われる自信がある部分とそうでない部分がありました。

なかなかショックなのは、書かれている「硬直マインドセット」事例のかなり多くのところで自分に当てはまったことです。具体的に言うと、人間関係とか仕事で自身の行動を変えることに関しては結構ダメダメ。逆に勉強すれば済むような知識を増やすことには自信があるのでしなやかに受け入れられます。これは受験勉強の経験があるからだと思います。一概に、自分は成長意欲があるからといって全てにおいて「しなやかマインドセット」の持ち主だ、と思わないように気を付けねばならなそうです。

振り返りと抱負など

あけましておめでとうございます!
2018年になりました。
自分は年男です。良いことあるといいな。

去年末に振り返りを出来ていなかったので
今年の抱負と合わせて書きます。

去年の振り返り

子会社化

一番の変化は、勤めている会社のバイアウトでした。
KDDIという大会社の中の子会社になったわけですが、
変わったことも意外と変わらなかったこともありました。

変わったこと
・巨大なリソースを使い易くなった
・通期のKPI目標を明確に求められた
資金力という面だけでなく、人材やユーザーなどKDDIが持つ力はやはり大きいです。
このお陰でサービスの成長もかなり加速出来たと思います。
また、今までも目標は持っていたものの、他人からせっつかれながら立てると違う気がします。
これにより未来の戦略も見通し易くなりました。

変わらなかったこと
・社内の風土やサービスの方針
・世間からの見られ方
風土は本当に変わらずにいられて安心しました。
とはいえ、変わること自体にそんなビビってはいないのですが、
良くない話も聞くのでネガティブな変化がなくて良かった良かった。

読書

もう一つ、大きな変化は読書量を一気に増やしたことでした。
10月から毎週2冊を目標に読み進め、年末までの結果は少し足りずの22冊でした。
読書は好きな方だったけど、普通に読んでるだけだと月に1〜2冊程度。
そこから一念発起して目標を設定して取り組んだ結果でした。
読めば読むほど、読みたい本・知らないことが増えていくので凄く楽しい。
今年も継続しながら、もっとアウトプットにも繋げていきたい。

今年やりたいこと

現状、考えていることはこちら
・読書100冊
・個人的に何かプロダクト作ってみる
・いろんな人に会ってみる、出かけていく
読書は週2冊を継続すれば100いくので頑張ります。
その他には英語も考えたのですが、必要になれば身につくかなと思うので後回し。
それよりも何か世にリリースすることを考えたり、人に会うという経験を通じて見聞を広げたいと考えてます。

『デザインの伝え方』を読みました

こちらの本を自社のデザイナーが読むと言ってたので自分も読んでみました。

 

デザインの伝え方

デザインの伝え方

  • 作者: Tom Greever,坂田一倫,武舎広幸,武舎るみ
  • 出版社/メーカー: オライリージャパン
  • 発売日: 2016/09/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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概要

デザインという業務の特徴として、基本的に誰でも意見が言えるというのがあります。デザインを勉強したことない人でも『自分的にはこっちが良いかなぁ』みたいに。。しかしそれは感覚的なもので優劣つけられないために議論百出で悲惨な結果に陥ります。そして、結局はコミュニケーションが上手な人が勝つ。。

そのような背景があるので、デザイナーがどんなに良いデザインを出しても、最良のアイデアが勝つとは限らないのが現状です。そこで優秀なデザイナーを目指す上でコミュニケーションスキルというのが大事になってきます。

 

目的

今回、本書を以って達成したい目的は『同意を得ること』です。

その相手は、社長だったり取引先だったりエンジニアだったりします。

 

戦略

目的を達成するために、デザインを提案する上で大事な3つのポイントがあります。

 

  • 問題を解決すること

どんな問題を解決できるかをしっかり説明します。デザイナーには、加える変更・新規に追加する要素・必要な調整について、ひとつ残らず意識化する習慣が重要です。

  • ユーザーにとって使い勝手が良い

デザイナーがユーザーを代表して伝える必要があります。逐一「これはユーザーにどう影響するだろうか?」と自問しながらデザインします。

  • 全員の支持を得る

賛同を得るために効果を明示します。自分が選んだデザインが他の案より優れている理由を意識的に把握しておくことで、議論でも必要な意見が言えます。

 

戦術

ここはかなり各論です。

  • 相手の立場(肩書き)を考慮したコミュニケーション
  • 良好な関係の築き方
  • 傾聴の仕方や言葉遣い
  • 比較や代替案をうまく使う

といった、現場で活用できそうなTipsが様々な観点で書かれていました。CEOやプロダクトオーナーと、具体的にどう渡り合っていけばいいか分からないという方には参考になりそうです。

 

非デザイナーへ

最後には非デザイナーがデザイナーと関わる上で注意すべき点が書かれています。「デザイナーはデザインのプロ」と認識すべきだとか、デザイナーと連携して成果を上げるための10の秘訣があります。

 

自社の場合

現状の課題として2つあると考えています。

議論が非常に長期化することがある

このため、初期の設計段階からスケジュールが遅延していきます。要因は色々ありますが、よく論点があちこち飛んだりします。工程の最後の方でひっくり返ることもあります。

全員が納得していない状態で決定される時がある

これは納得していないのがデザイナーの場合もあります。基準がない、もしくは人によって異なるために起きていると思います。

 

活かせそうなところ

デザイナー

上記の戦略を中心に、以下のスキルを上げていくことができそうです。

 

全てに意図を込めて、説明できること
  • 論点の軸ができるので建設的な議論が可能。長期化しにくい。
  • 感覚的な話になると正解がないのでいつまでも決まらない
ユーザーを代表して語れること
  • プロダクトに関わる中で誰よりもユーザーの動き・心理を理解すべき

 

非デザイナー

上記の『10の秘訣』からの抜粋です。特に自社で必要な考え方です。

  • 「好き嫌い」ではなく「デザインの有効性」に焦点を当てる
  • 問題の提示は良いが解決法の提案はしない
  • 「自分もユーザー」という考えは捨てる
  • デザイナーに決定権を委ねる
  • データの有無を尋ねる

 

さいごに

自社のサービスはUIを高く評価いただくことがとても多くあります。

実際、よく出来てると思うし強みの一つなのですが、その裏側でデザインを作る過程に関してまだまだ改善したいことがあります。

シンプルだとか施設の魅力を引き出すといったベースとなる考え方を活かしてさらに良くしていきたいと考えてます。

こんなプロダクトと日本の魅力を、世界へ一緒に拡げていくデザイナー募集中です!!

 

 

 

東京マラソン報告

走ってきました。

初のフルマラソンで、後半の辛さとか尋常ではなかったですが、

やっぱり参加できて良かったと心から思いました。

来年もエントリーします。

 

受付とゼッケン受け取り

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ビッグサイトにて。

前日の土曜に行ってきました。

本人確認・ナンバーカード受取・チップ動作確認・Tシャツ受取

という手順にてエントリー完了。

10回目の開催だからなのか流れは非常にスムーズで、かなり多くの方が押し寄せていた中でも10分くらいで終わりました。

 

そのあとは一緒に出場する同僚と合流し、隣で開催されていたExpoの中をくぐり抜けてサクッと帰宅。

 Qちゃんこと高橋尚子さんがマラソンへ挑む上でのアドバイスをされていました。

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出走前とスタート

当日は、同僚と7時に集合(自宅近いので)。

スタート地点である新宿に向かいました。

まずはゲートを通ってスタートエリアに入るということなので、

指定されているGATE2へ。

 

スタートまで時間あるから、まずはトイレ済ませたいねということで

大量に並んでいる簡易トイレの列に並びました。

とはいえ長蛇の列でしばらく待たされていたのですが、

突然、スタッフの方からアナウンス。

『手荷物の受取り締め切りまであと10分なので急いでお預けください』と。

10分では間に合わないくらいの人がまだ前に居る、けど結構並んで待ったのに。。

しかし、荷物を捨てていく訳にもいかないので列から抜けて預けにいきました。

直前まで上着を着ていたかったのも諦め、預けたら気を取り直してトイレの列へ。

また初めから長い列に並ぶ羽目になりました。

 

ところが、またしてもスタッフの方からアナウンス。

『スタートの入場地点が間もなく閉められます。

 間に合わないと最後尾からのスタートになりますのでお急ぎください』

これも想定外だったのですが、スタート時刻の数十分前から閉まるのですね。

とはいえトイレは譲れない!ということで粘って済ましてダッシュで移動。

ギリギリ間に合いました。

 

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自分はJブロックからのスタート。かなり後方です。

それにしても、人多いw

 

そしてスタートの号砲。

BMWの方も応援してくれています。

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ようやくスタートが見えてきました。

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あとでリザルトを見てみるとネットとグロスで17分くらい違ったので、

結構待たされてたようです。 

 

走りながら考えてたこと

前半の20kmまではとても調子よく走ってました。

コースがほとんど下り坂だったのもあると思います。

ただ、人が多すぎ。全く自分のペースで走れません。

キョロキョロしながら人の隙間を探して抜いていきます。

皇居前とか狭くなるところでは周りに合わせて走るしかなく、

広い道でどれだけ前に行けるかが勝負でした。

 

人が多くて進めない時、沿道を観察してました。

家族だったり、同じチームの人の応援だったり、仮装している人だったり、、

場所によっては吹奏楽団やダンスをしている方々も。

マラソンは走っている人が舞台上に居ると思ってましたが、

実は、走っている人もコースで起きているイベントを全て観れるという

特等席にいる視聴者でもあるのだなと思いました。

これは本当に楽しかった。また参加したいと思う理由の一つ。

 

しかし、さすがのフルマラソン。そのまま楽しくゴールとはいかず。

20km越えたあたりから足の痛みを感じ始めます。

そして30km手前くらいから動かすのがつらくなってくる。。

30km越えてから、ただひたすら歩かないように耐えることとの戦いでした。

 

『30kmまで来たなら残り少し。あとはただやりきるだけでしょ!』

と思われそうだな、自分でも観てる側ならそんな声かけそうだな。

走りながらもそんなことを考えつつ、現実の辛さと戦ってましたw

それでも、一歩一歩進んでいくうちに少しずつゴールへ近づいて、

完走することができました。

 

ゴールして感じたこと

最初に思ったのは、スタッフの方からの

『完走おめでとうございます』という言葉が、

異常なまでに心に染みるということ。

ちょっと語弊ありますが、皆さんお決まりの定型文かのように

口を揃えて言ってたフレーズでも『いや、本当にめでたい』と心から同意してました。

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久々に『限界を越えて、振り絞って何かを達成する』という体験をした気がします。

人の限界って、思っているよりもう少し先にあるのですね。

 

そして、観る側と参加する側では全く違う体験がそこにありました。

参加する方が、多くの価値ある経験を得られると分かりました。

だから、もう一度エントリーします。

来年も当選するといいな。

 

以上、東京マラソン報告でした!